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更新情報

※最近著者多忙に付き、更新が遅れております。スイマセン・・・!!
取材はとぎれとぎれですが続けております!
2010年4月中にはある程度まとめて更新いたします。お楽しみに!


091029 <米作り>「夏の田んぼ記事追加
091028 <酒造り>「呑切り(のみきり) その2記事追加
091027 <酒造り>「呑切り(のみきり) その1記事追加
091027 <米作り>「田植え、その後記事追加
091022 <米作り>「田植え記事追加
090928 <レポート>「田植え体験&交流会記事追加
090915 <米作り>「ばらまき後記事追加
090904 <米作り>「ばらまき記事追加
090722 <米作り>「にぎわい始める田んぼ記事追加
090721 <つくりびと>「親父さん その2記事追加


記事タイトルに「その○」がつく場合、その番号順に下へ更新されていきますので、最新の記事が一番上に表示されるわけではありません。
# by tosanosaketsukuri | 2010-12-31 05:58 | はじめに

はじめに

このブログは日本酒をこよなく愛するフリーライターが、高知県にある酒蔵の協力を得て、酒造りの一年を追った内容がつづられる予定です。

単に工程の記録ではなく、日本酒造りに携わる人の表情などを通して、彼らの思いが伝えられることができたらと考えます。

私は過去にいくつかの酒蔵を取材したことがあります。蔵元(経営者)や蔵人(従業員)は皆、熱い思いを持って酒造りに取り組んでいます。しかしその思いとはウラハラに日本人の「日本酒離れ」は進み、酒蔵は減少し続けているのが現状なのです。

私が取材をして、このブログを公開して、日本酒を取り巻く現状が改善されるとは思いません。それでもこのブログを見た人が、ほんのちょっとでも「なんか日本酒、飲みたくなったわ〜」と思ってくれたら、かなりハッピーです。

それでは「ひょっとしたらタダ酒飲めるかも」という卑しい下心は決して悟られぬよう、細心の注意を払い取材を始めたいと思います。(2009年2月4日取材開始)


※カテゴリーの説明
はじめに」・・・このブログの説明と更新情報
レポート」・・・通常の酒造り以外のイベントなどのレポート
つくりびと」・・・酒造りに携わる人々のその人となりを伝えます
酒造り」・・・酒造りの風景
米作り」・・・酒米農家の人や田んぼの風景
コラム」・・・日本酒に関することを思いつくままに

なお、このブログを続けていくなかで、記事やカテゴリーの追加・削除・変更等があるかもしれませんがご了承下さい。
# by tosanosaketsukuri | 2010-12-31 03:26 | はじめに

集荷

8月25日、はやくも今年の酒米が佐川町内の集荷場に集まってきた。
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この日集まったのは同町内で作られた酒米「風鳴子」が335袋。これらを農政事務所の検査官が検査し「特上・特・一・二・三」等とランク分けをしていく。
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カメムシに吸われたり、芽が生えたりしたものは、当然ランクは低い。
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逆に評価が高いのは粒が揃って、米粒のまんなかに丸い芯白があるもの。
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風鳴子は酒米としてはそれほど高評価を得にくく、通常二〜三等がいいところらしい。ところが今年は何袋か一等の評価を得たようだ。
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毎年酒米の出来不出来具合によって、一俵につき約2000円程度の差が生まれるらしい。ところが店頭に並ぶ日本酒は毎年同銘柄同金額。安く酒米を仕入れた年は利益幅が大きくなるものの、その逆もまたあるということだ。

毎年ブドウの出来具合によって値段が変わるワインと同じように、日本酒も米の出来具合によって値段を変えるのが本来の姿のような気がするけれど。。。
この問題はなかなか一筋縄ではいかないようだ。
# by tosanosaketsukuri | 2010-05-10 20:27 | 酒造り

夏の田んぼ

8月11日、窪川の田んぼへ向かう。
田んぼの周りには人影はなく、稲の生長にまかせるまま。

夏の田んぼは高原の風がさらに伸びた稲をなでる「サワサワ」という音が静かに聞こえてくるだけ。少し不思議な雰囲気だ。

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一部の稲はすでに出穂を迎える。
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成長の違いが田んぼのグラデーションになる。
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# by tosanosaketsukuri | 2009-10-29 17:09 | 米作り

呑切り(のみきり) その1

7月31日(金)、仕込み作業がない夏の蔵は至ってのんびりしたもの。それでもこの時期には大切な行事がある。「呑切り」と呼ばれるもので、この冬から春にかけて醸造し、貯蔵している酒を少量取り出し、それらを利き酒して保存状態や熟成具合を調べるのだ。

もちろん私も貯蔵タンクに詰められた酒が、約半年の間にどのような変化をしているのかは非常に興味がある。これは是が非でも味見してやろうという覚悟を胸に蔵へ向かう。

朝9時、蔵到着。平成蔵の事務室の廊下には、すでにタンクから取り出された焼酎の小瓶38本がずらりと並ぶ。その横にはユズのリキュールが7本。事務所の奥にある利き酒室には、貯蔵タンクから採取された53本の日本酒、長期熟成用日本酒10本、ビン貯蔵の日本酒20種類、合計83本の日本酒が並ぶ。その姿はなかなか壮観である。

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全てあわせて128種類の酒を、杜氏をはじめとする蔵人数人と蔵元ら経営陣がすべて利き酒する。私のような部外者からすれば、浴びるように飲み比べができるなんともうらやましい行事ではあるが、一つ一つ採点していく蔵関係者にとってはなかなかハードな作業。

利き酒は酒を舌の上で転がし、味の特徴をつかんだら吐き出す。とはいってもこれだけの数を利き酒すれば、酔っぱらってしまわないの? というのがシロートの素朴な疑問。
そのあたりを佐竹さんに問うと「そら酔う」とのご回答。そらそうだ。

かつて生産量が多かった頃は、日本酒だけで150種類は利き酒をしたというからすさまじい。

朝10時過ぎ、健太郎君らによってきれいに洗浄された利き猪口が運び込まれ、それぞれの酒の前に置かれていく。その後、竹村さんら経営陣も到着し、いよいよ「呑切り」がスタート。
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# by tosanosaketsukuri | 2009-10-27 17:44 | 酒造り